極東ロシアの経済と日本(雑感)3 - 経済特区・自由港
yamachan 2017年3月20日(月) 10:24 JST 表示回数 2,084
日本ウラジオストク協会 浅井 利春
その中心的な政策の一つが、経済特区・自由港の設置です。ウラジオストクの町を自由港(ポルト・フランコ)にする。自由港というと、香港とかシンガポールを想像するかもしれませんが、要するに経済特区と同じで、税の優遇措置と大幅な規制緩和が受けられる特別なエリアを作り、国の内外から投資を呼び込む政策です。東南アジアの場合、経済特区と言えば、「人(労働力)はいるけどお金(資金)がない」というのが普通ですが、ロシアの場合は人件費も結構高いので、「資源はあるけどお金がない」という感じで説明していたのですが、最近はロシア人労働者がかなりそこで仕事をするようになっています。ロシア極東の経済特区は外国企業の呼び込みと同時にロシア国内企業の進出をも期待しているようです。当初の目的は輸出企業の育成だったのですが、最近では輸入代替生産、現地生産化をも目的にするというふうに変わってきています。
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