極東ロシアの経済と日本(雑感)4 - 土地無償提供事業

日本ウラジオストク協会 浅井 利春

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極東地域の土地(国有 地)を希望する国民に無償で提供するというものです。都市から離れた場所に広さ 1ha の土 地を無償で提供し、5年間、農地などとして使えば、正式に所有を認めるとしている。2016 年 6 月から極東住民を対象に試験的に開始し、10 月 から無償提供する土地の範囲を極東地域全体に広げ、2017 年 2 月からはロシアの全国民を対象に、土地の無償提供を開始するというもの。この土地は道路、電気、水道、ガス等の生活インフラが全くない荒野で生産活動を行うには多額の投資が必要でこのままでは養蜂業位しか出来ないと思われる。但し、ロシアの全国民を対象とすることになると豊富な資金を有する企業家が名義借りを行うことによって広大な土地を手に入れる事が可能となる。ソ連邦崩壊直後に新興企業家が国の鉱工業資産を安価で手に入れたのと同様な事が起こりうるわけです。ロシア極東の手つかずの荒野に多額の資金を投入して大農場を経営する事に魅力を見いだせれば、アメリカの大西部開拓と類似の事業がロシア極東で行われる可能性があるということです。

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