極東ロシアの経済と日本(雑感)7 - 中古車ビジネスの盛衰

日本ウラジオストク協会 浅井 利春

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2000 年代後半に隆盛を極めて極東ロシアの経済を支えていたのは、日本からの中古車輸入関連ビジネスでした。私がウラジオストクにいる頃は上り調子で、日本の中古車や食料品などいろんなものがガンガン売れたのですが、今では中古車ビジネスは最盛期の 4 分の 1 に減少しました(注: 2008 年のピーク時には 51 万台の中古車がロシアに輸出されたが、リーマンショックで 10 分の 1 以下の 4.5 万台に急減。その後徐々に持ち直して最近では 15 万台前後に回復している)。



今でも売れているのは、建設資材のサイディング(外壁材)です。というのは、ロシア人も最近は節約志向ではあるのですが、持っている人は持っています。ロシア人は戸建ての家を建てたいという夢があって、しかも彼らは家庭菜園と日曜大工が趣味ですから、自分で材料を買ってきて、ほとんど手作りで自分の家を建ててしまうのです。
先に中古車はもうあまり商売にならない時代になってきていると言いましたが、ゼロになったわけではありません。今生き延びているロシア国内の中古車ディーラーは、それなりに実績もあるしっかりした会社なので、逆に「今が攻め時」という考え方もできるとは思います。

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