本年のウラジオストクビエンナーレは中止、でもツアー出します
先日の総会でも報告いたしましたが、当会会長宛にウラジオストク市副市長より正式にレター(2015年3月25日付)が届きました。
それによりますと、本年のウラジオストク・ビエンナーレは開催されないとのこと。ロシアの経済事情から文化予算も縮小していることは明らかで、無理をして開催しないと決めたことは賢明と言えるかと思います。
市役所の手紙には、今年は島村抱月の藝術座がウラジオストクで公演を行ってから100年の年であり、それに関する文化事業への協力は惜しまないという申し出もありました。
今年ウラジオストクは建都155年を祝います。建都を祝う7月2日、また夏から秋にかけて、市内各所の会場で多くの文化行事が開催されるため、是非、ウラジオストクに来て下さい、という市役所からのレターでした。
ビエンナーレは無くなりましたが、当会も9月を目標にツアーを出すことを検討しています。 詳細は決まり次第、またお知らせいたします。
ウラジオストク市役所
日本・ウラジオストク協会会長
神奈川大学名誉教授
中本信幸殿
2015年3月25日
尊敬する中本信幸様!
ウラジオストク市よりご挨拶させていただきます!
露日友好関係の歴史は長く、日本の劇団(*1)がウラジオストクで公演を行ってから百周年を迎えたことはまさにその実例です。百周年を記念しウラジオストクで写真展や公演を行うという日本側の企画はとても素晴らしいと思います。是非、私どもにもこれらの開催に協力できないか検討させてください。ウラジオストク市行政府はいつでも協力できる体制です。
また、日本の皆さんが当地で開催される文化イベントに興味を持って下さっていることを大変嬉しく思います。残念ながら、2015年の当市事業計画で本年のウラジオストク・ビエンナーレは企画されませんでした。
しかしながら、当市の住民たちとの出会いの機会は少なくありません。例えば、今年ウラジオストクは建都155年を祝います。建都を祝う日(*2)には、ウラジオストク市役所が主催する様々な行事を市民や観光客はご覧になれます。
最後になりますが、貴殿のご健康とますますのご活躍を心よりお祈りいたします!
ウラジオストク市副市長
――――――
訳注
*1. 島村抱月が率いた「藝術座」
*2. ウラジオストク市建都 7 月 2 日
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